本の情報
タイトル
木曜日にはココアを
概要
この本は、ある青年がひょんなことからカフェの店長となり、
そこに訪れる人と、その人に関わりがある人達の物語が書かれている本です。
12章に分かれており、ページ数もそんなに多くないため読みやすいです。
読者の想定
私はこのような人におすすめできるかなと思いました。
普段あまり本を読まない人
前述したように、短編小説なので読みやすく1章あたり2,30分あれば無理なく読むことができます。癒やされたい人
前編通して現実離れした話はあまりなく感情などが理解しやすく、
優しい登場人物達のお話にほっこりすることができます。
印象に残った中身の紹介
きまじめな卵焼き
普段ばりばりのキャリアウーマンとして働く女性が、旦那さんの出張を機に子供の幼稚園の送迎やお弁当作りをすることになります。
普段そういったことをしないため、色々苦労しますが家族の温かさに改めて気付かされることになり、
女性の考え方に変化が表現されるところに、感動しました。
恋文
カフェにいつも決まって木曜日に訪れる女性。
その日はあることで気分が落ち込んでいます。さらに、いつも座っている席も埋まってしまっていました。
カフェのオーナーは先に座っていたお客さんが出ていくと、素早く片付け彼女にこう言います。
「いつもの場所です。好きなところにいるだけで、元気になることもあると思います」
傍から見たら小さなことかもしれないけれど、 優しさが詰まった行動で温かい気持ちになりました。
著者の紹介
名前:青山美智子
愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。
第28回パレットノベル大賞(小学館)佳作受賞。『木曜日にはココアを』(宝島社)で小説家デビュー。同作と2作目『猫のお告げは樹の下で』(宝島社)が未来屋小説大賞入賞。
※本書の著書紹介から引用
感想
ほっこりする話の内容ばかりで、読んでいて心が温かくなりました。
登場人物は全員どこかしらで繋がっているため、 相関図を書くとより楽しめただろうなと思います。
続編が出ているようなので、そちらをこれから読もうと思います。
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